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宮本浩次、3年ぶりのJAPAN JAM!!

宮本浩次
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どーも、フェスは常時ぼっち参戦、年中自動でソーシャルディスタンスのJohnnyです。

本日は、2018年以来、3年ぶりに宮本浩次が参戦(ソロでは初)したJAPAN JAMについてライブレポートして行きたいと想います!(ライヴレポートは記憶を文章化しているので、MCなどが前後していたり正確でない場合があります。)

久しぶりの客入り野外フェス!

オレとしてもライブは1年半ぶり!エレカシのライブが生き甲斐であった我が人生。この一年半は死んだ魚の目で、引きこもりのほぼ老後生活さよならパーティ人生終了していましたが、やっと昨日復活しました!「生きてるって何だろ?生きてるってなあに?」と、問いかけてきたこの1年半!やっと分かった。オレはこの瞬間のために生きていた!ミヤジにとっても、昨年の10月野音以来の客入りステージ!

時刻は18:55。蘇我スポーツ公園、SKY STAGE。アーティストが出てくるなり、大きな歓声が毎回起きるフェスだが、今回ばかりは違う。歓声の代わりに、大きな拍手と、えも言われぬ熱気とスモークに包まれながら大トリ、我らがロックスターの宮本浩次の登場です!

バンドメンバーは、Gt.名越由貴夫、Ba.キタダマキ、Dr.玉田童夢、Key.奥野真哉と、G.Vo.宮本浩次が頭を掻きむしりながらの登場。登場するなり第一声、

「おじさん、気が狂いそうなほど嬉しいです!!」

と、ミヤジ。それはオレ達のセリフだーーー(泣)会場が温かくなった途端に一曲目に突入。

①夜明けのうた 

弾き語りソロバースデーライブでもこの曲から始まった!ああ、そうゆうことだよな…そうだよ…と、ミヤジの言わんとすることを一曲目の選曲ですぐ悟る。 初めて生で聴くこの名曲は、フェスのど頭から歌うには静かで落ち着いた雰囲気の楽曲なのに、一瞬で心をグッと鷲掴みにされる。(ああ、ミヤジが歌ってる!目の前で歌ってる!この感じ、いつぶりだ?) 感極まりながらも、宮本浩次の歌声に包まれて会場がどんどん柔らかくなる印象。こんな始まりのフェス見たことがない。歓声を上げず、全身で音楽を浴びて、喜びを体現で返す。何て素晴らしい体験なんだろうと一曲目から感動が溢れ出す。

おおらかに、そして力強い「夜明けのうた」に引き込まれていった。3.11の特番の時よりも、バンドの一体感も感じられ、見事に歌い上げていた。ハイ、宮本浩次世界一!!

そして、歌唱後、とても深刻な表情で、俯きながら、ゆっくりと前方に歩み寄り「みなさんにひとつ、大事なことを言い忘れてました。」とミヤジ。

(ん?なんだ?もしかして、このコロナ禍の中のフェスについて話すのか?ルールを守って鑑賞してくださいとか…マスコミについてか!?ナンダ、ナンダッ!?)

……

「お尻出してブーーーーーーーーーーーーーーーー!!」(手でケツから何か発射)

声を出しちゃいけないんだから、お願いだから笑わせないでくれ。

「こんなこと言ってなかったらもうちょっと早く売れたと思うんですけども…」だそうです。

②異邦人

爆笑の雰囲気の中、切り替えてエモーショナルなキーボードが鳴る。異邦人の前奏に突入。マジ!?ココで「異邦人」やる!?っていう驚きもかき消されるミヤジの雄叫、

でえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!

…ヤ、ヤ、ヤベェ!スモーク内でラスボス第二形態に進化。さっきのおふざけは何だったんだ?目の閃光が鋭くなり、何かしらのスイッチが入ると同時に、バンドサウンドも一気にボルテージが上がり、会場に轟かせるハンパない音楽。ナンダナンダ!?この地響きのような歌声とサウンドは!?超絶格好良いじゃないか!?これはただの歌謡曲じゃない…激情型のロック!初めて聴くこの編成のサウンド。マジヤバイ…格好良すぎて早々に漏らす。

③悲しみの果て

「エビバデ、みんなに捧げます!」から、悲しみの果てへ。正直、エレカシの楽曲に関しては、オレの耳の中にへばり付いているエレカシバンドサウンドを、生涯誰にも塗り替えられないという印象だが、よりダイナミックに、重厚に、緻密になった悲しみの果てだった。この辺から、ミヤジが非常に歌いやすいんだろうなという印象を歌唱から受ける。バックバンドが完全に宮本浩次の音楽的言語を捉えて、サウンドに消化していることが判り、暴風雨で震えてるんじゃない。カッコ良すぎて震えが止まらないんだと気づく。生まれたての子鹿並みに震わせるじゃねぇか、おい。

④Do you remenber?

突然、勢いよく前に出てきて「ドーユーリメンバッ!」って格好良くキメたつもりのミヤジだったが、客席「!?!?」。何て言ってるのか聴き取れず怒鳴られて総ポカン。すかさずミヤジ「Do you remenber? だ!バカヤローー!!」とナゾにお怒りになられたので、客席「(あーー曲名ね!)」と無言で察知し、ご満悦ミヤジの歌唱からスタート!

この曲、MYJJ(仮)ありきの楽曲だと想っていたが、さすが男前五人衆…やってくれました。いやあ、本家とはまた違う落ち着きと激渋重厚サウンド。それぞれのバンドの良さがあるが、宮本浩次が非常に歌いやすそうだったので、聴いてて気持ちよかった。この曲は、「そんなの歌えねぇだろ?」って具合の音域の曲で、ミヤジの毎回「歌えるのか否かギリギリでいつも生きていたいからイズム」が継承されている曲。でも、2019年に生で聴いた時より歌えてたわ。屈みながら唄う姿も様になって格好いい。この曲だったか、カメラマンに「どけどけ!!俺の前に立つな!」と言わんばかりに、カメラマン払い除ける仕草あり。

⑤ロマンス

これまた、情熱的なバンドサウンドと、少女が乗り移ったかのように「ロマンス」の主人公を演じ切る宮本浩次。まるで演劇を見ているかのよう。ネクタイを噛んで引っ張っていたのはこの曲だっただろうか?そーゆー技はどこで覚えんだよ。パフォーマンスの引き出しの半端なさに唸る。寝転がったり、ローリングしたり、どれだけ動いても声がブレない。体感と腹筋と歌唱力のなせる技。そして、55歳のおじさんなんだけど、なぜか少女に見えてとても美しかった。くねくねしながら唄うミヤジに違和感なく引き込まれる。しっかし、この曲の途中で股間を指差しまくっててクソワロタ。どうゆう心境やねん。

⑥P.S. I love you

この曲が意外とフェスに合う!サビと共に会場がひとつの丸になるというか、肌感で優しさと、温かさに包まれていくような感じがした。そして、生で聴くと本当めっちゃいい曲。ミヤジのストレートなメッセージと想いが込められており、それを聴いて、我々は心が清らかになっていくような、洗われるようなそんな雰囲気に。何故かこの曲を、ミヤジは冒頭歌い直し。「スミマセン、歌詞間違えました。大事なところ。もう一回お願いします」と演奏を止めて仕切り直した。他の曲もまぁまぁ歌詞間違えてたのに歌い直さなかったな。「I love you」2回歌いたかったんかな。うんうん。かわいいおじさんや。

⑦sha・la・la・la

「ドラマの主題歌です。おじさん結構気に入ってます!」と言いながら、最新曲の初披露となりました。歌唱は無理なくバッチリ!声色を少し替えて、べらんめぇな江戸の雰囲気で。「ハレルヤ」のAメロみたいな声の出し方。凄くいい。何だろう。55歳(もうすぐ)のベテランのロックおじさんが、フェスの大トリで「今でも夢を追い続ける」っていう感じがカッコよかった。若者に良くある必死な感じでなくて、「いくしかねぇな。やれやれ、いつまで経っても変わんねぇな俺は」っていう、何かを悟り、受け入れ、歩んでいく、必死でなく、淡々と、だけど真面目に、誠実にという雰囲気がとてもいい。おじさんの安定感が滲み出てた。間奏の名越さんのギターも良き!非常に好きな曲。サビで、お客さんが両手をあげ、手をシャラララさせてたのも、とても良かった。

⑧冬の花

「悲しくて泣いてるわけじゃない。俺たちは生きてるんだ。そうゆう唄です。」

宮本浩次が美しすぎて抱きたくなりました。解ってもらえなくていいです。

⑨昇る太陽

宮本浩次のソロファーストシングル。何故か聴いてて泣きそうになる曲。声が出てなくても、それでも泣きそうになる。天を仰いで、熱烈に唄うミヤジの頭上に、夜なのに太陽が昇っているように見えた。素晴らしかったです。

⑩ハレルヤ

「エビバデ!ドーンと行こうぜ!素晴らしい日々がやってくると信じています!みんなに幸多かれ!!」

この曲が一番盛り上がりました!詞のメッセージ性や、底抜けの明るさや、希望がキラキラ詰まっていて、めちゃくちゃ元気出た!生きててよかった!ミヤジ、ありがとうって素直に想えた瞬間!暴風雨にも負けない圧倒的パフォーマンスと安定感。魅せ方も本当に素晴らしかった!全人類の希望おじさん!

⑪今宵の月のように

「ハレルヤ」歌唱後、間髪入れず「アンコールありがとうございます!みなさんの期待に応えてアンコールやりまあす!」と誰もアンコールしてないのに、ソッコーで準備し出したのワロタ。ミヤジギターの弾き語りで始まった「今宵の月のように」。アンコールに相応しい、落ち着いた歌唱と演奏で、フェスの余韻に浸りながらじっくり安心して聴けました。さすが、エレカシの最大のヒット曲。こうゆう曲が1曲でもあるとちゃんと締まる。JAPAN JAMの大トリに相応しい、最高の歌唱、最高の演奏、最高の空間、最高の音楽でした!!

「エビバデ、気をつけて帰ってくれ!いろいろアレだから、気をつけて帰ってくれ!」

最終マイクなしで、「お尻出してブーーーー!!」をかまして帰って行きました。ミヤジ、ありがとう。メンバーと握手して、くっしゃくしゃの笑顔を見せてくれました。本当に嬉しそうに唄うおじさんでした。雨の中、お疲れ様でした。

 

Johnny

 (詳しいライブ中の発言とかは呟きを見てください。)

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P.S.

正直、行くのを躊躇った自分もいました。今じゃなくてもいいんじゃないかって。ワクチンがもっと普及して、世論が落ち着いてからでも。ただ、十分な感染対策はなされていたし、飲食店だって、対策してれば店を開けることができる。フェスも同じたと想いました。ただ、フェスを怖がる人の気持ちもわかります。オレだって感染したくはないです。ただ、オレも、生活のために仕事に行ったり、買い物に行く。音楽をしている人達にとっては、生活がライブやフェスだから否定はできません。

全ての業種に優劣はなく、この仕事は良くて、この仕事はダメなどの決まりはないと想います。否定から入るのではなく、折り合いをつけながら、今できることを最大限に、できる範囲で、ルールを守って実施していくことは間違ってはないとオレは想いました。みんなが思いやりを持ちながら、コロナ禍の中でも、全ての人が自分のやりたい事を、ルールを守った上で、最大限にできるように、そして、それを応援し合える世の中になりますように。

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宮本浩次ライブレポート-2021年
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ジョニーの小言
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