どーも、まぬけなジョニーです。本日は2023年3月8日に発売になったエレファントカシマシの約5年振りのシングル。「yes. I. do」ついてお話したいと想います。
最初は良く解らなかった曲の良さ
なんか、めちゃくちゃ落ち着いた感ある新曲。定年間近山手線仕事帰り車窓見てため息みたいなw (私見)
— ジョニー (@RAINBOW_miyaji) February 5, 2023
これ、初めてラジオで「yes. I. do」聴いた時の感想です。結構なことを言ってるんですけど、この感想は本当に正直な感想で間違ってなかったなと、後のインタビューで今回は「宮本浩次セルフプロデュース」と見て確信しました。
最初は、ちょっとイマイチこの曲の良さが分からなかったんですよね。というのが、オレのファン歴って6年ぐらいなんで、エレカシ30周年あたりがメインの新規ファンなんですよ。
その当時、発売されていた最新の作品がアルバムでいうと「RAINBOW」で、オレのTwitterのアカウント名は「RAINBOW」が好きすぎるってところから来てるんですけど。
その「RAINBOW」も一発撮りではあるんだけど、アレンジを村山☆潤さんが手掛けてまして、いわば4人のエレファントカシマシでなくサポートが入った形のものだったんですね。その後、発売されたアルバム「Wake Up」での「Easy Go」のギターは佐々木”コジロー”貴之さんも弾いてるし、村山☆潤さんがアレンジで携わっている。
エレカシ好きになったきっかっけは「桜の花、舞い上がる道を」だったんですけど、これは作曲に蔦谷好位置さんがクレジットされてるし、そもそもオレの名前の「ジョニー」の由来でもある「ジョニーの彷徨」のクッソかっこいいアレンジは蔦谷さんだし、あれ?これってもしかして、エレカシのサウンドファンと言うよりアレンンジャーのファン!?(今回のコンサートSE誰が作ってるか気になる。蔦谷さんではないらしい!)
音源ではアレンジが重要
そうなんですよ。オレ、リアルタイムで「4人のエレファントカシマシ」っていうものを体験したことがなくて。今回の新曲は最初、蔦谷好位置さんにアレンジを任せていたらしいんです。でも、結局作ってもらったにも関わらず、宮本浩次が作った最初のバージョンのセルフプロデュースに戻したと。
だから、もし初聴したときにオレがいつものように「クッソ格好いい!これぞエレカシのサウンド!」って言ってたらおかしいんですよ。自分が今まで格好いいと想っていたものは、つたやんや、キラキラ星人のアレンジの上におけるエレファントカシマシのサウンドだったってことに気づいたんですね。(いまさら)
映画のタイアップとはいえ「何でこんなに激渋なんだろう?Easy Goの勢いは?最近のエレカシと全然違うじゃないか?もしかしてやる気ないのか!?」ぐらいまでオレ想ったんです正直。だから、音源においてはアレンジって重要なんやなって想いました。現代のサウンドに合わせた、開けたエレファントカシマシにしてくれたのは、間違いなく蔦谷さんとか亀田さんや、村山☆潤さんという作曲家・アレンジャーやと想ってるんで。
でもこれって、宮本浩次にとってはしてやったりやと想いません?思惑通りなんですよきっと。
4人のエレファントカシマシの音を生で聴いて
上記は配信でちゃんと聴いた時の感想になるんですけど、新曲の特異点としては、サビ前にバンドサウンドを聴かせる場所があることから、バンドサウンドにこだわったんだろうなと。そして、力んでない感じを受け取ったんですよね。等身大というか無理せず4人で鳴らせる音を意識したんじゃないかっていう。細海さんのキーボードが入ることで「野音感」も出てる。老舗っぽい渋い雰囲気です。
ただ、音源では少し分かりづらかったんですよ。ミヤジが言うトミさんのドラムの凄さとかバンド感が…でも、はじめて3月12日に横浜アリーナで生でこの曲を聴いたときに、度肝抜かれました。バンドサウンド凄すぎて。
生音で聴いて初めてミヤジが言っていたことがやっと解りました。「ミヤジ+3人」でエレカシじゃなくて、「ミヤジ+トミさん+成ちゃん+石さん」でエレファントカシマシになってたんです。めっちゃくちゃ感動したんですよね。生で聴かないとわからないところが欠点ではあるんですが。
トミさん、成ちゃん、石さんのミヤジがソロやっててもバンドに変わらずに向かう姿勢も本当に尊敬する。
きっと、売れるために必死で作ってきた継続するためのエレファントカシマシや、アレンジもそぎ落として、本当の意味でのエレファントカシマシの格好良さを宮本浩次は追及し、それを今のファンに聴かせたいんだと。35年を経て1stや、2ndの頃のような激渋な4人で鳴らしていたバンド然たるバンドを。
その当時の匂いとか雰囲気が伝わってくるような「yes. I. do」。進化してるんだけど、もう一度バンドとしての再生を図るために必要だったこのサウンドと歌詞。ミヤジが求めてたものはこういうことだったのか。4人のバンドサウンドを真っ当なやりかたでもう一度示すチャンスが35年を経てやってきたんだと想うと感慨深い。
全てを肯定する「yes. I. do」という歌詞
ソロでは陽なイメージの歌詞が多いというか、どちらかというと前向きなんですけど、エレカシではやっぱり陰の部分も必要で、あえての「頑張ろうぜ」歌詞にしなかったところが重要というか。
いいとか悪いとかじゃなく、明るいとか暗いとかじゃなく、前向き後ろ向きとかじゃなく、全てイッツオーライ!「yes. I. do」というメッセージ。ある意味全肯定なんですよね。究極の愛というか。一見暗い歌詞なんですけど、実は全肯定。明るさも暗さも凌駕する、何でもいいぜっていう。
これは、2023.3.18にアリーナコンサートでミヤジが言ってたMCなんですけど、きっと今こういうモチベーションなんでしょうね。本当にここ5.6年でめちゃくちゃ宮本浩次は変わった気がする。もともとやさしいんでしょうけど、そういうのちゃんと言うようになったっていうか。凄く良いですよね。好きです。
あと要所要所で出てくる英語部分を明るく歌ってるんですよ。コントラストつけてるという。そこも魅力的です。
エレカシ35周年のアリーナツアーは残すところ大阪城ホール2daysなんですけど、両日ソールドアウトでめっちゃくちゃ楽しみなんですけど!そのツアーを経て、フェスで噛まして、またエレカシや宮本浩次がどんな音楽を鳴らしてくれるのか、それもめちゃくちゃ楽しみです。それまでは新曲を何回も聴きこんで、何気ない日常を楽しみたいと想います。
Johnny
(感想はツイッターにお願いします)
P.S.
小言なんですけど、エレカシのファンって独自のマイルール持ってる人多いからホント色々大変ですよね。全て含めてのライブ、コンサートだし、ルールを決めるのはオレたちじゃないから、ツイッターもコンサートも自由に楽しめればいいな。みんなの中にも大切な「オレのミヤジ」や「オレのエレカシ」があるんだなってシミジミ想う春の一日。